歯科医院 開業ガイド(完全版)

この記事の目的
  • 歯科医院の開業は「費用・融資・設計・立地・集患」が複雑に絡む
  • ネット情報は断片的で、体系化された情報が少ない
  • この記事は専門家がまとめた “歯科開業のすべてが一冊でわかるガイド”
  • 初めてでも失敗しないためのロードマップを提供する
目次

歯科医院の開業に必要な“全体像”を理解する

開業成功の5本柱

  • 資金計画
  • 立地選定
  • 設計・動線
  • 集患戦略
  • スタッフ採用

開業に必要なステップを「一覧化」

  • 情報収集
  • 立地調査
  • 資金計画
  • 設計・見積り
  • 融資申請
  • 内装工事
  • 医療機器導入
  • 開業準備
  • 開業後フォロー

歯科医院の開業費用はいくらかかる?(総額〜内訳)

総額の目安

  • テナント開業:3,500万〜6,500万円
  • 新築開業:6,000万〜1億円以上

主要な費用項目

  • 内装工事費
  • 医療機器費
  • 設備工事費(電気・給排水・空調)
  • 設計費
  • 各種検査費
  • 広告費
  • 運転資金

ユニット台数別の初期費用モデル

  • 2台/3台/4台モデルで比較
  • 工事費と機器費のバランス

開業スケジュール(12ヶ月〜18ヶ月ロードマップ)

一般的な流れ

  • 12〜18ヶ月前:情報収集
  • 10ヶ月前:立地決定
  • 8ヶ月前:設計
  • 6ヶ月前:融資申請
  • 4ヶ月前:工事開始
  • 1–2ヶ月前:スタッフ採用
  • 開業

月別でやるべきこと

→ 図解可能
→ PDF化可能

融資(公庫・銀行)の基礎と審査ポイント

自己資金の目安

  • 200〜500万円
  • 自己資金ゼロ開業は可能か?

公庫融資の特徴

  • 金利
  • 必要書類
  • 面談のポイント
  • “落ちるクリニックの特徴”

銀行融資の特徴

  • 地銀・信金・メガの違い
  • 返済期間と金利
  • 並行申込の注意点

必須となる事業計画書

  • 売上予測
  • 診療単価
  • 集患計画
  • 経費構造
  • シミュレーション方法

歯科医院の立地選定|勝てる場所の条件

良い立地の基準

  • 人口
  • ファミリー層
  • 競合数
  • 可視性(視認性)
  • アクセス
  • 駐車場

NG立地の特徴

  • 見えない
  • 入りにくい
  • 競合過密
  • 駐車場問題

賃料と坪数の目安

  • 30坪〜50坪
  • 家賃×12が売上比1割以内

設計・動線計画の基本(設計士が解説)

良い設計とは?

  • 患者動線 × スタッフ動線
  • 滅菌動線
  • 受付とバックヤード
  • ユニット配置

待合室のつくり方

  • 清潔感・安心感
  • プライバシー
  • 子ども対応

ユニット台数の決定

  • スタッフ数
  • 診療スタイル
  • 成長を見越した計画

医療機器と設備投資|何にいくら必要?

機器の選定

  • チェア
  • レントゲン
  • CT
  • 口腔内スキャナー

新品 or 中古?

  • メリット・デメリット

開業直後の集患戦略(最重要)

集患を軽視すると赤字になる

  • 開業直後の勝負どころ
  • 立ち上がりの広告投資は必須

成功する集患の考え方

  • LP × Google広告
  • MEO
  • SEO
  • SNS
  • 内覧会

● 予算の目安

  • 30〜100万円

スタッフ採用・教育

採用のタイミング

  • 開業2〜3ヶ月前が適切

採用基準

  • 人柄
  • コミュニケーション能力
  • 経験より誠実さ

教育のポイント

  • マニュアル整備
  • 接遇研修
  • カルテ入力

開業準備チェックリスト(PDF化可能)

チェック項目

  • 立地
  • 設計
  • 機器
  • 人材
  • 法務
  • 融資
  • 集患
  • スケジュール

「これだけ見れば開業できる」資料として利用可能

こんな先生におすすめ

歯科医院の開業費用は、一般的に 4,000万〜1億円以上 と幅があります。
その理由は、開業形態(テナント・新築・居抜き)によって費用構造が大きく変わるからです。

この章では、

  • 開業費用の全体像
  • 開業形態ごとの費用差
  • 各項目の相場と適正化方法
  • 削ってよい費用・削ってはいけない費用

を “実務レベル” で解説します。

歯科医院開業費用の全体像

まずは、すべての開業形態に共通する主要費用を整理します。

歯科医院開業の費用構造(基本分類)

費用項目相場(テナント)相場(新築)相場(居抜き)
物件取得・土地代50〜300万500〜3,000万0〜1000万(譲渡金)
建築工事(内装工事)1,500〜3,500万2,500〜6,000万200〜1,000万
ユニット・設備1,200〜3,000万1,500〜4,000万300〜2,000万
医療機器(レントゲン等)300〜1,000万300〜1,000万0〜800万
外構・看板50〜200万200〜600万10〜100万
開業前広告30〜200万50〜200万20〜150万
運転資金300〜800万500〜1,200万200〜600万

→ 全体として “4,000万〜8,000万円” に収まることが多い

テナント開業の費用(もっとも一般的)


テナント開業の総額:4,000〜6,500万円

都市部・郊外ともに日本で最も主流の開業スタイル。

内訳(目安)
  • 保証金・賃料:100〜300万円
  • 内装工事:1,500〜3,500万円
  • ユニット:1,200〜2,500万円
  • レントゲン:300〜800万円
  • 開業広告:30〜150万円

内装が最も金額のブレやすいポイントです。

テナント開業の特徴

メリット

  • 開業までの期間が短い
  • 賃料で立地力を確保しやすい
  • 設計自由度が比較的高い
  • 土地購入費が不要

デメリット

  • 配管・天井高など構造制限
  • 間取り自由度は新築より劣る
  • 退去時の原状回復リスク

テナントで費用を抑える最適解

  1. ユニット周りの配管距離を短く設計
  2. 受付・待合の造作を最適化
  3. 無駄な間接照明・高級素材を避ける
  4. 設計を最初に固め、工事変更を最小化

これだけで 200〜500万の削減が可能 です。

新築開業(最も費用が高いが医院の競争力は最大化)

新築開業の総額:6,500万〜1.2億円

土地代+建物代+設備で大きな投資になります。

主な内訳

内訳
  • 土地:500〜3,000万円
  • 建物費用:3,000〜8,000万円(坪80〜130万円)
  • 外構工事:200〜600万円
  • 設備:2,000〜4,000万円

合計:開業形態で最も投資額が大きい

新築開業のメリット

  • 完全に理想の動線で設計できる
  • 駐車場が確保しやすい
  • 集患に強く、医院成長余力が大きい
  • 事業承継でも価値が高い

新築開業のデメリット

  • 初期費用が大きい
  • 融資金額も大きくなる
  • 準備期間が長い(12〜18ヶ月)

新築で成功する医院の共通点

  • 最初に設計コンセプトを決める
    (誰を診る医院か?自費か?予防か?)
  • ユニット増設を見据えた土間工事
    (あとで配管する方が高額になる)
  • バックヤードの動線を最優先にする

居抜き開業(費用を最も抑えられる選択肢)

居抜き開業の総額:2,000〜4,500万円

費用を大幅に抑えられる可能性がある開業スタイル。

内訳(目安)
  • 居抜き譲渡:0〜1,000万円
  • 部分内装改装:200〜1,000万円
  • 設備買い替え:300〜2,000万円
  • 広告:20〜150万円

配管が使えるため、工事費が圧倒的に安くなるのが強み。

居抜き開業のメリット

  • 初期費用が最も低い
  • 開業までの期間が短い(2〜4ヶ月)
  • ユニット・レントゲンが残っている場合もある

居抜きのデメリット

  • 内装の経年劣化
  • 動線最適化がしにくい(導線変更がしずらい)
  • 競争力(集患面)が弱くなることもある(前の医院のイメージ印象が残る)
  • 設備の保証がない場合が多い(給排水設備の劣化がある可能性高い)

まとめ|開業費用は“形態 × 設計 × 集患”で大きく変わる

歯科医院の開業費用は、

  • テナント
  • 新築
  • 居抜き

の3タイプで大きく異なります。

しかし、どの開業形態であっても重要なのは:

  • 費用の優先順位を間違えないこと
  • 設計と動線に妥協しないこと
  • 開業前から集患戦略を設計すること

これらを押さえるだけで、
同じ予算でも 医院の競争力が大きく変わる のです。

第3章|歯科医院開業の流れ(0〜24か月の完全ロードマップ)【最新版】

歯科医院の開業は、一般的に「1年前準備」と言われますが、
実際は 24か月前からの準備が最もスムーズな開業が可能です。

開業は建築(6〜8か月) × 設計(3〜6か月) × 集患(6か月準備) × 採用(4〜6か月前)
と多くの工程が絡むため、12ヶ月前からでは非常にタイトです。

ここでは 24か月前〜開業後までの理想スケジュール を徹底解説します。

【24〜18か月前】コンセプト設計・事業計画書・融資相談・物件探し

最も重要なフェーズです。
ここでの判断が医院の未来10年を決めます。

コンセプト設計(24か月前〜)

医院の核を作る工程。

Point
  • どんな患者層に来てもらう医院か?
  • 診療方針(保険・予防・自費・矯正など)
  • ユニット台数
  • 自費率の目標
  • スタッフ構成

これらを最初に決めることで、
設計・設備・集患の方針がブレない医院になる。

事業計画書の作成(約24ヶ月前〜)

金融機関はここを最も重視。

Point
  • 売上予測
  • 費用計画
  • 投資回収計画
  • 運営モデル
  • スタッフ計画

精度高く作ることで、融資可否が大きく変わります。

融資相談(18〜20か月前)

日本政策金融公庫・銀行に早期相談。

Point
  • 借入可能額
  • 自己資金要件
  • 返済期間
  • 融資枠の目安

早く動くほど、余裕のある医院づくりが可能 になります。

物件探し(18〜15か月前)

この時期に本格的に始めると余裕がある。

Point
  • 商圏調査
  • 競合分析
  • 戸建(新築)の場合は土地選定
  • テナントの構造確認(配管・天井高)

物件の良し悪しは 売上の50%を左右するほど重要 です。

【12〜18か月前】設計完了 → 工事着工(木造は6〜8か月必要)

一般的に「12か月前に設計」と言われますが、
それでは工事と広告が同時進行となり極めてタイトです。

藤井さんの現場経験から見ても、
12〜18か月前に設計を完了させるのが理想 です。

設計(基本設計 → 実施設計)12〜18か月前

Point
  • ゾーニング
  • ユニット配置
  • 患者動線
  • スタッフ動線
  • 滅菌動線
  • レントゲン室位置
  • 予防・キュアルーム設計

設計がブレると 工事費は数百万単位で変動 します。

見積もり取得 → 工事業者決定(12〜15か月前)

Point
  • 工務店・設計会社の比較
  • VE案の確認
  • 設備業者との調整

工事着工(木造:6〜8か月 / テナント:2〜4か月)

木造新築の場合、
工事期間だけで6〜8か月必要 です。

遅れが生じることも想定し、
余裕を持ってスケジュール管理する必要があります。

【6か月前】集患戦略スタート・ホームページ仮アップ・求人開始

ここが医院の“成功と失敗の分岐点”。

多くの医院が遅れますが、
集患は開業6ヶ月前から必須 です。

求人スタート(6か月前)

採用には必ず時間がかかるため、
6か月前に募集を開始するのが最も成功率が高いです。

Point
  • 歯科衛生士
  • 歯科助手
  • 受付
  • カウンセラー

面接・条件調整・内定辞退などを考慮すると、4〜6ヶ月必要 です。

集患戦略の設計(6か月前〜)

絶対に後回しにしてはいけない部分。

Point
  • ホームページ(仮アップ)
  • SEO対策の準備
  • 開業特化LPの作成
  • Google広告の準備
  • MEO登録
  • SNS設計
  • 内覧会導線の設計
  • 動画制作(あれば)

SEOは 半年以上育てる必要があるため、6か月前の公開が最適

【3〜2か月前】内覧会準備・スタッフ研修・動線確認

医院の完成が見えてくる段階。

内覧会の準備(2か月前)

Point
  • スタッフ動線の導線整理
  • 当日の案内役の配置
  • カウンセリングブース準備
  • 事前予約の獲得
  • 広告のラストスパート

内覧会は“開業前の最大の集患イベント” です。

スタッフ研修(2か月前〜)

Point
  • 接遇研修
  • 電話対応
  • レセコン操作
  • 滅菌の流れ
  • アポイント管理
  • 診療補助

スタッフ教育の質=初月の患者満足度 に直結。

動線チェック(完成前の超重要作業)

Point
  • スタッフの導線確
  • 患者導線が迷わないか
  • 滅菌室のスムーズさ
  • ユニット間の距離

医院の使いやすさが決定する段階。

【0〜1か月前】最終準備・内覧会・広告強化

内覧会(1〜2日前にリハーサル)

初月の予約数を大きく左右する。

開業直前の広告調整

Point
  • Google広告のキーワード最適化
  • LPのABテスト
  • MEOの口コミ増加
  • SNSでの告知強化

【開業後】集患・運営改善のPDCA

医院経営は「開業して終わり」ではなく、
むしろここからがスタート。

数値分析(必須)

Point
  • CPA
  • CVR
  • リピート率
  • 自費移行率
  • チェアタイム効率

数字を見て改善できる医院は必ず伸びます。

リコール・自費導線の設計(開業後3〜6ヶ月)

Point
  • 予防システム
  • 自費カウンセリング
  • 院内掲示
  • 動画説明ツール
  • アポイント管理

まとめ|24か月前からの準備で成功確率は圧倒的に高まる

成功する医院は例外なく
24か月前から準備を始めています。

逆に失敗する医院は、

Point
  • 人手不足
  • 集患不足
  • 設計ミス
  • 広告不足
  • 工事遅延

が発生し、12か月前からの準備では間に合わないことが多いです。

だからこそ、24か月前 → 18か月前 → 12か月前 → 6か月前 → 2か月前というロードマップが非常に重要です。

第4章|融資(公庫・銀行)の基礎と準備について

歯科医院の開業において、 最初の成功を左右するのが融資(資金調達)です。
融資を受ける際に、主な2つの融資先があります。

日本政策金融公庫

政府100%出資の国の金融機関。創業者・小規模事業者向けの融資に特化しており、歯科医院の開業時に最も利用されやすい融資先。

特徴
  • 無担保・無保証の融資制度が充実(創業融資など)
  • 金利が低い(1〜2%台が一般的)
  • 審査基準が“開業者向け”で通りやすい
  • 融資実行までが早い(1ヶ月以内のケースも多い)
  • 事業計画書を丁寧に見てくれるため、
     “初めての開業者”にとって最も相性がよい

地方銀行・信用金庫

地域に根ざした金融機関で、一定以上の実績や資産背景があれば、より大きな融資を受けられる。

特徴
  • 融資額が大きい(2,000万〜1億円以上)
  • 返済期間を長くとりやすい
    →建築費・設備投資など高額資金調達に向いている
  • 担保・保証人が必要になることが多い
  • 公庫より審査は厳しめだが、金利・諸条件を交渉できる

【ポイント】
信用金庫は「地域密着」で中小企業支援に積極的、地方銀行はより金額の大きい案件が得意。

日本政策金融公庫(公庫)と銀行(地銀・信金)の違い

項目日本政策金融公庫地方銀行・信用金庫
運営主体国(政府系)民間の金融機関
融資の目的創業者支援・中小企業支援企業融資・地域経済支援
融資の通りやすさ開業者向けで比較的通りやすい公庫よりやや審査が厳しい
融資スピード早い(1ヶ月以内も可)やや時間がかかる
融資額中規模(〜3,500万円程度が多い)大きい(〜1億円以上も可能)
金利低い(1〜2%台)公庫よりやや高い(1.5〜3%台など)
担保・保証無担保・無保証枠が大きい担保・保証人が必要な場合が多い
返済期間通常(5〜10年)長期設定が可能(10〜15年など)
メリット開業者が使いやすい・金利が低い大規模資金が借りやすい・返済期間が長い
デメリット高額融資には向かない場合も審査が厳しい・担保が必要なことも

歯科医院開業でのベストな使い方(黄金パターン)

実際に多くの医院が採用する組み合わせです。

◎ 公庫 × 地銀(または信金)の“併用”

  • 公庫 → 運転資金・一部設備費に使用(低金利・無担保)
  • 地銀/信金 → 建築費・大型設備(CT・ユニット複数)に使用

→ 負担が軽くなり、資金調達の総額も最大化できる。
→ 審査戦略としても、金融機関から信頼されやすい。

融資を成功させるために準備する6つのポイント

(歯科医院の開業で必須の資料と数字)

金融機関が見るのは“この医院は本当に黒字化できるのか?”という一点です。

そのために必要な準備を、6つに整理します。

売上シミュレーション(数字根拠の明確化)

金融機関が最も重視するのが 売上予測の妥当性

必要な項目
  • 月間初診数の予測
  • 再診率(定着率)
  • 保険/自費の比率
  • チェア数・診療時間から計算した 最大処理能力
  • 平均単価(保険・自費別)
  • 地域人口・競合との整合性

【ポイント】
「どうやってこの売上が成り立つのか?」を、数字で説明できること。

工事費・設備費の正式見積書

借入金額の正確な妥当性を示すため、必ず正式な見積書が必要です。

提出するもの
  • 建築・内装工事の見積書
  • ユニット台数の根拠
  • CT、マイクロ、IOSなど設備リスト
  • 設備価格が市場相場と大きく乖離していないこと

【ポイント】
“なぜこの設備が必要なのか” を売上モデルとセットで説明する。

地域データ(商圏分析)

金融機関は、歯科医院の患者数の妥当性を重視します。

用意する数字
  • 商圏人口(半径1km・2kmなど)
  • 年齢構成(自費率の予測に関わる)
  • 診療圏内の歯科医院数
  • 競合の特徴(自費率・診療時間など)

【ポイント】
地域データは「売上予測の裏付け」になるため必須。

運転資金(最低6ヶ月分)

歯科医院は 開業〜半年は赤字になりやすいため、銀行は運転資金の確保を重視します。

運転資金に含まれるもの
  • 家賃
  • 人件費
  • 材料費
  • 水道光熱費
  • 広告費
  • 借入返済額

【ポイント】
“半年分の運転資金がある=返済不能になりにくい医院”として評価が上がる。

設計図・設備リスト・見積書のセット提出

金融機関は、事業が現実的かつ実行可能かを見ています。

提出セット
  • 平面図(チェア配置・動線がわかるもの)
  • 設備リスト(台数・単価・導入理由)
  • 建築・設備費の正式見積
  • 可能であれば CGパース

【ポイント】
“実現するための準備が整っている医院” と判断され、審査に強くなる。

3年後の成長計画(長期的な返済能力)

銀行が特に見るポイントが 返済能力の継続

記載する内容
  • ユニット増設の計画
  • スタッフ人数の増加
  • 自費率アップの計画
  • 売上成長の見立て
  • 経費比率の改善計画

【ポイント】
返済期間が長い銀行は、「3年後・5年後にどれだけ安定しているか」を重視する。

まとめ:融資とは“医院の未来を数字で証明する作業”

事業計画に矛盾がないか(数字の整合性)

  • 売上予測 → 地域人口と診療能力に合っているか
  • 経費予測 → 現実的か
  • 投資額 → 過剰・不足がないか

設備投資が妥当か(投資と売上の因果関係)

  • ユニット台数は妥当か
  • CT・マイクロ・IOSは必要か
  • それにより売上はどう伸びるか

資金繰りが安全か(キャッシュフローが崩れないか)

  • 半年間の運転資金があるか
  • 返済可能額か
  • 赤字期間を乗り越えられるか

一言まとめ

融資の通過率は、「どれだけ数字で未来を証明できるか」で決まる。

創業融資計画書(創業計画書)のダウンロード案内

日本政策金融公庫の公式ページからダウンロードできます。

創業計画書(PDF)ダウンロード
ページ内の「様式ダウンロード」から創業計画書(様式) を選んでください。

(※ 印刷して手書きでも、PDF編集でも可)

第5章|設備投資とユニット選び(費用と機能の最適化)

歯科医院の設備投資は、開業費用の中でもっとも大きな割合を占める重要要素です。
特にユニットの台数と選定は、
医院の売上・生産性・診療効率を大きく左右する “経営判断” となります。

ここでは、

  • ユニット台数の正しい決め方(年商から逆算)
  • ユニットメーカー選定のポイント
  • デジタル化(スキャナー・フェイススキャン)への対応
  • 滅菌・CT・周辺設備の優先順位

を“医院経営×設計×診療効率”の観点からまとめます。

ユニット台数は「目標年商から逆算する」

ユニット台数は感覚で決めるものではなく、
「経営目標(年商)から逆算すること」 が最も合理的です。

ユニット1台あたりの年間売上の上限値

保険診療を中心とした場合、
1台あたりの年間売上は 約2,000万円 が上限値 です。

理由
  • 患者1人あたりの単価
  • 1台あたりの診療数の限界(スタッフ配置)
  • 滅菌作業・チェアタイムの制約

これらから「1台で2,000万円」が1つの目安になります。

目標年商からユニット台数を逆算

目標年商必要ユニット数
4,000万円2台
6,000万円3台
8,000万円4台
1億円5台(必須)
1.5億円7〜8台
2億円10台以上

➡ 年商1億円以上を目指すなら “最低5台” が必須。

開業時は「3〜4台」で十分(理由あり)

しかし、いきなり5台入れるのはおすすめしません。

開業時は

  • 院長1名で診れるユニット数:3〜4台
  • スタッフの習熟度が低い
  • 滅菌・片付けに時間がかかる
  • 稼働率が低いユニットが出る

ため、開業時は3〜4台 → 3年後・5年後に増設がもっとも安全で経営効率が高い方法です。
(※設計段階で「増設できる部屋・配管」を準備しておくことが重要)

ユニットメーカーの選び方(“メーカー名”ではなく“基準”で選ぶ)

ここでは特定メーカー推薦ではなく、
選定基準 を中心に解説します。

ユニット選びの4つの評価ポイント

操作性(院長・衛生士の使いやすさ)
  • ペダルのレスポンス
  • アームの可動域
  • 器具配置の自由度
② 患者さんの座り心地
  • 高齢者でも乗り降りしやすいか
  • ヘッドレストの調整幅
  • バイブレーションの少なさ
③ メンテナンス性
  • 故障時の対応スピード
  • 部品交換のしやすさ
  • 維持費の見通し
④ 価格と耐久性(費用対効果)
  • 10年以上使えるか
  • 価格と品質のバランス

【結論】
医院の規模・診療スタイル・メンテナンス体制に合わせて選ぶことが最重要。
「デザインが好きだから」「安いから」ではなく、“10年後も安心して使えるユニットか?” を基準にしましょう。

デジタル化に対応する設備の導入(今後の歯科の必須要素)

歯科医療は確実にデジタル化が進んでいます。

特に以下の設備の導入は、
診療効率・患者理解・成約率の向上につながります。

口腔内スキャナー(IOS)

  • マウスピース矯正
  • 補綴物のデジタル印象
  • 事前シミュレーション

に必須。

メリット
  • 印象材不要で患者満足度が高い
  • 再撮影が容易
  • データ連携で補綴スピード向上
  • 矯正相談の成約率アップ

フェイススキャン(例:レイフェイス)

矯正・審美・包括治療では必須レベルになりつつある。

メリット
  • 患者の横顔・正面の客観データを提示できる
  • 咬合・シンメトリーの説明が容易
  • カウンセリングの質が向上
  • 成約率20〜50%向上(実務値)

CT・セファロ

メリット
  • インプラント
  • 矯正
  • 根管治療

の診断の質を飛躍的に向上させる。

導入の目安
  • 料金が高いが、自費診療比率が上がりすぐペイしやすい
  • 矯正医院では セファロ必須
  • 包括治療医院では CT必須

滅菌・洗浄設備の優先度(医療安全の核)

ユニットと同じくらい重要なのが 滅菌・洗浄設備 です。

医院の信頼は“清潔導線”で決まるため、
以下は妥協してはいけません。

高圧蒸気滅菌器大量の器具を素早く滅菌

  • 高齢者・小児患者にも安心

自動洗浄機

  • 手洗いでは不可能なレベルの洗浄
  • スタッフの負担が減り離職防止に効果大

滅菌室の作業導線は「一方向」

使用済み → 洗浄 → 滅菌 → 保管
の流れを逆行させてはならない。

これは保健所でも重要検査ポイントです。

設備投資の費用相場

以下は実務的な相場感です。

設備相場(税込)
ユニット1台180〜350万円
CT500〜900万円
セファロ180〜300万円
口腔内スキャナー200〜500万円
フェイススキャン100〜180万円
滅菌器80〜200万円
自動洗浄機200〜300万円
バキューム・コンプレッサー100〜200万円

設備投資で絶対にやってはいけないこと

❌ 開業時に高額機器を詰め込みすぎる

→ キャッシュフロー悪化の典型。

❌ 医院の診療スタイルに合わないユニットを選ぶ

→ 作業効率が落ち、スタッフが疲弊。

❌ デジタル機器の置き場所を設計せず購入する

→ “置き場がない” 問題は開業医院で非常に多い。

❌ 滅菌・洗浄設備を軽視する

→ スタッフ離職の原因になる。

結論:設備投資は “経営・設計・診療” を三位一体で考える

設備投資で後悔する医院は、

  • 「安かったから」
  • 「担当者に勧められたから」
  • 「他院が導入していたから」

という理由で決めてしまっています。

成功する医院は、

  • 年商から逆算したユニット台数
  • 診療スタイルに合った仕様
  • デジタル化の導線
  • 滅菌・清潔導線の一方向設計

を“医院全体の設計”として統合して考えています。

第6章|立地選定の成功法(新築・テナントの2パターンを徹底比較)

歯科医院の立地は、 “物件の条件 × 設計・動線 × 駐車場 × アクセス性”で判断することが現場では非常に重要です。

本章では、新築開業とテナント開業のメリット・注意点を比較しながら、立地選定で実際に確認すべきポイントだけに絞って解説します。

第1節|〈新築開業〉の立地選定ポイント

― 50坪・5〜7チェア医院を想定した実務版 ―

新築開業の最大メリットは、“設計の自由度 × 駐車場計画 × 将来の増設余地” が確保できること。

特に歯科医院では、駐車場=生産性 × 集患 × 長期成長の基盤となるため、立地評価の中心に据えます。

駐車場計画が最重要(10〜15台が最低ライン)

5〜7チェア規模の歯科医院では、患者の回転数 × スタッフ数 × 家族送迎 を考えると、

必要台数の目安
  • 患者用:8〜12台
    (ピーク時:1時間あたり5〜7台回転 × 送迎の入れ替わりを考慮)
  • スタッフ用:2〜3台
    (非常勤含めて入れ替えも発生)

合計:10〜15台が最低ライン。これを満たせない土地は、新築のメリットが大きく損なわれる。

確認ポイント
  • 出入りしやすいか(道路幅・Uターンのしやすさ)
  • 入口から建物までの動線が短いか
  • 雨の日でも濡れにくい配置にできるか

敷地の広さの目安(50坪医院の場合)

5〜7チェアの歯科医院(延床50坪〜60坪)を前提に、必要となる敷地面積を計算します。

駐車10〜12台を確保する場合

1台あたりの必要面積(駐車+通路込み)は約 25〜30㎡(7.5〜9坪)

12台 × 8坪 = 約96坪

医院建物:50坪
外構・アプローチ:20〜30坪
合計:170〜180坪

敷地170〜200坪 → 必要最低ライン

駐車15台を確保する場合(理想値)

15台 × 8坪 = 約120坪

医院建物:50坪
外構:25〜30坪

敷地200〜230坪 → 理想ライン

要点まとめ
駐車台数必要敷地の目安コメント
10〜12台170〜180坪最低ライン。少し余裕がない。
13〜15台200〜230坪医院成長・将来のチェア増設に最適。
16台以上230〜250坪小児や矯正も強い大型医院向け。

結論:50坪・5〜7チェア規模なら「180〜230坪」が現実的かつ最適。

道路付け(角地 or 主要道路沿いが強い)

理由
  • 交通量=認知拡大(看板効果が高い)
  • 出入りしやすく駐車場が機能しやすい
  • 送迎の車が滞留しにくい
  • 右折進入がしやすい道路幅があるとなお良い

オンライン集患が強い医院でも、“視認性 × 駐車のしやすさ” は必ず集患の武器になる。

新興住宅地・子育てエリアとの相性が抜群

歯科医院は人口データ以上に、
“町の流れ(どの層が増えているか)” が重要。

見るべきポイント
  • 新築住宅の着工件数が増えている
  • 園・学校・塾が集まっている
  • 子育て世帯の入れ替わりが激しい
  • 土地価格の上昇が続いている

人口の絶対数は不要。需要の流れがあるかどうかが勝負。

まとめ:5〜7チェア・50坪医院の敷地基準(最終版)

◎ 必須条件
  • 駐車10〜15台(最低10台、理想15台)
  • 敷地170〜230坪
  • 出入りがスムーズにできる道路付け
  • 新興住宅地 or 子育て世帯が多い地域

【理由】
新築医院の価値は「駐車場が取れるか」これにつきる。
チェア数・売上・スタッフ採用・将来の増築すべてが、土地の広さと駐車場計画で決まる

第2節|〈テナント開業〉の立地選定ポイント

— テナント選びで最重要なのは「歯科医院に適したテナントか?必要面積があるか?」 —

テナント開業でまず確認すべきは、“このテナントは歯科医院として成立する条件がそろっているか?”という点です。

「必要な面積が確保できるか」 「歯科医院として設計が成立するか」 が成否を決めます。

以下に、歯科医院向けテナントを選ぶ際の実務的な判断基準をまとめます。

面積はチェア台数で決める(実務基準)

藤井さんの実務データを基にした“もっとも現実的な基準”。

ユニット数必要面積の目安
3台30坪前後
5台50坪
7台以上60坪〜
面積が不足すると起きる問題
  • 動線が窮屈 → 回転率が落ちる
  • 滅菌室・スタッフルームが極端に狭くなる
  • 院長室・相談スペースが確保できない
  • 自費率が上がりにくい医院になる

→ 特に滅菌室・スタッフルーム・バックヤードの広さは“医院の質”に直結。

設計制約の確認(柱・排水・天井高)

テナントの可否を決める 最重要チェック項目

必ず確認するポイント
  • 排水ルート(床下配管できるか/勾配を取れるか)
    → 2階以上は床上配管で段差が出る可能性を必ず確認
  • 天井高(最低2.4m、理想2.6m以上)
  • 大梁・柱・変形間取りの位置
    → ユニットが並ばないと診療効率が大きく落ちる
  • 電気容量(特にCT・空調増設時)
  • 換気ルート(既存ダクトの位置)

確認するときは、不動産業者、設計士に現場を確認していただき、歯科医院の設計に適しているか、確認をしましょう。

駐車場:テナント医院の生命線

“駐車のしやすさ × 入口までの距離 × 渋滞しない動線” が鍵。

成功するテナントの駐車条件
  • 近隣に月極駐車場を複数台確保できるか
  • 駐車場から医院入口までが近い
  • 通行量が多い道路でも入りやすいレイアウト
  • 渋滞で駐車場の入庫が困難にならないか
駐車場確保のコツ
  • 近隣の月極駐車場を6〜10台程度まとめて契約
  • 必要ならテナントオーナーと相談して契約代行も可能
  • 周辺地域は歩いて確認して“送迎の出入りやすさ”を必ず確認

集患に強い条件:主要駅から徒歩5分以内

テナント医院の最大の強みとなるのが、主要駅から徒歩5分以内 という立地条件。

駅近が強い理由
  • 歩き・自転車・電車の患者が取り込みやすい
  • 学生・会社員が流入するため若年層〜働く世代向けの自費が増えやすい
  • 夜間診療の需要が伸びる
  • 口コミが広がりやすい
  • スタッフ採用でも圧倒的に有

➡ テナントの場合、「駅近」と「駐車場確保」の両立ができる立地は最強クラス。

まとめ:〈テナント開業〉立地判断の最重要ポイント

◎ 理想の歯科医院に最適な面積を選ぶ
  • 面積が適正か?(30〜60坪)
  • 設計が成立するか?(排水・柱・天井高)
◎ 集患に強いテナントを選ぶ
  • 主要駅から徒歩5分以内が強い
  • オンライン集患(LP×SNS×Google広告)との相性が抜群
◎ 契約可能な駐車場を事前に調べる
  • 月極駐車場6〜10台を確保
  • 駐車動線のスムーズさが患者満足度に直結
◎ テナント成功の本質

「設計制約が少ない × 面積が適正 × 駅近 × 駐車場確保」
この4点が揃えば、開業時にスムーズな歯科医院経営ができる。

第3節|〈比較〉新築 vs テナント

項目新築テナント
設計自由度◎(自由に作れる)△(排水・柱など制約あり)
駐車場◎(10〜15台確保可能)△(周辺地域の駐車場に左右される)
初期投資高い(8,000万〜2億)中(4,000万〜8,000万)
開業スピード遅い(12〜18ヶ月)早い(6〜9ヶ月)
面積自由に計画可チェア台数=面積の基準が必要
将来の増設容易制限を受けやすい
立地の自由度高い既存物件の中から選ぶ

第3節|立地選定チェックリスト(改訂版)

【テナント開業】場所選びチェックリスト

“歯科医院として成立するか?” を判断するための実務基準

面積・レイアウト(最重要)
  • □ 必要面積があるか
      3台=30坪/5台=50坪/7台=60坪〜
  • □ 滅菌室・バックヤード・スタッフルームを確保できる
  • □ 柱・壁位置がユニット配置を邪魔しない
  • □ 変形テナントで動線が破綻しない
設計・インフラ制約
  • □ 排水ルート(床下配管 or 床上配管)が確保できる
  • □ 天井高が十分(最低2.4m、理想2.6m以上)
  • □ 電気容量が足りる(CT・空調増設に対応)
  • □ 換気ダクトの経路が確保できる
  • □ 給排水の自由度が高い
  • □ 空調室外機の設置スペースがある
集患・交通導線
  • □ 主要駅から徒歩5分以内、または生活導線上にある
  • □ 人の流れ(通勤・通学・買い物)がある
  • □ 看板表示(袖看板・外観サイン)が出せる
  • □ 夜間も人通りがあるか(安全性/視認性)
駐車場(テナントの生命線)
  • □ 専用 or 共同駐車場がある
  • □ 近隣の月極駐車場を6〜10台確保できる
  • □ 駐車場から入口までの距離が近い
  • □ 出入りがしやすい(渋滞ポイントでない)
周辺環境・競合
  • □ 住宅地・子育て世帯が多い
  • □ 近隣の歯科医院の数・診療時間・得意分野を把握
  • □ 保育園・学校・駅前がターゲットと合致
建物・契約条件
  • □ 換気・排水工事の許可が下りる
  • □ 原状回復の条件を確認
  • □ 看板設置のルール(管理会社・道路許可)
  • □ 賃料+駐車場費+共益費の総額が適正

◆【新築開業】場所選びチェックリスト

“駐車場 × 設計自由度 × 将来の成長” が判断基準

敷地の広さ(チェア数に応じた必須条件)
  • □ 敷地150〜180坪(駐車10台確保の最低ライン)
  • □ 理想は180〜230坪(駐車15台+将来増築に対応)
  • □ 建物50〜80坪が無理なく配置できるか
  • □ 外構・アプローチを十分に取れるか
駐車場計画(最重要)
  • □ 患者用8〜12台+スタッフ用2〜3台が確保可能
  • □ 出入りしやすい道路付け(できれば角地・主要道路沿い)
  • □ 駐車場→入口の動線が短く安全
  • □ 雨の日でも利用しやすい配置か
  • □ Uターン・右折がしやすい道路構造か
道路付け・視認性
  • □ 交通量が十分にある
  • □ 看板の視認性が高い(セットバック不要)
  • □ 渋滞が起きにくい道路状況
  • □ アクセスの分かりやすさ(Googleマップで確認)
周辺環境(需要の流れ)
  • □ 新興住宅地・子育てエリアに近い
  • □ 住宅の建築数が増えているか(成長エリア)
  • □ 園・学校・病院・商業施設がある
  • □ 年齢層がターゲットと合っている
インフラ・法規
  • □ 上下水道・雨水桝の位置を確認
  • □ 電柱・支線の位置が邪魔にならない
  • □ 開発許可・建築条件が問題ない
  • □ 用途地域が歯科医院に適している
  • □ 近隣との高低差・擁壁の有無を確認
  • □ 消防・駐車場の条例に適合するか
将来性(長期的な成長)
  • □ ユニット増設の余地がある
  • □ スタッフ増加に対応できるバックヤードが確保可能
  • □ 駐車台数の追加が可能
  • □ 2階建てにする場合、動線が成立するか

まとめ:テナントと新築は「チェックすべきポイントが全く違う」

開業形態最重要ポイント
テナント面積・排水・天井高など「歯科医院として成立するか」
新築駐車場台数・敷地の広さ・道路付けなど「成長できるか」

第4章|歯科医院の設計・動線の完全ガイド

歯科医院の成功は、歯科医院の設計と動線のクオリティで決まる といっても過言ではありません。

そして、動線には患者導線・歯科医師導線・スタッフ導線という3種類があり、これらが交差しないように設計することが最重要です。

本章では、藤井さんが実際の医院設計・現場監督・保健所対応・集患支援の経験をもとに、「成功する歯科医院の設計ポイント」を体系化して解説します。

患者導線の正解は「迷わず、安心して治療できる流れ」

歯科医院の患者導線は、以下の流れが最も自然で効率的です。

患者導線の基本
  1. 受付
  2. 待合
  3. カウンセリングルーム
  4. 診察室(ユニット)
  5. レントゲン室
  6. 診察室(説明・治療開始)
  7. 受付(会計)
  8. 待合・退室

この導線がスムーズだと…

  • 初診患者が迷わない
  • カウンセリングから治療への移行が自然
  • レントゲン撮影の移動が効率化
  • 会計渋滞が起きにくい
  • 次回予約が取りやすくなる

逆に、導線が悪いと…

  • 受付⇄診療室が渋滞
  • レントゲン導線が交錯
  • カウンセリング移動が不自然
  • 初診患者のストレス増加

と、開業後すぐに不具合が出ます。

導線は医院の「クチコミ」「印象」「回転率」をすべて左右します。

歯科医師導線|レントゲン室との往復が最も多い

歯科医師の導線は、患者以上に複雑です。

【歯科医師の主な導線】

  • 診察室 → レントゲン室(往復が多い)
  • 診察室 → カウンセリングルーム
  • 診察室 → 滅菌室(急ぎの器具確認)

そのため、

通路幅は必ず「1200mm以上」

スタッフと歯科医師がすれ違えるスペースが必須です。

通路が狭い医院は…

  • 術者がストレスを感じる
  • ユニット移動がスムーズでない
  • スタッフと衝突しやすい
  • 回転率が低下

対して、通路幅1200mm以上の医院は

  • スムーズな移動
  • 急患対応に強い
  • レントゲン導線が早い

という圧倒的メリットがあります。

カウンセリングルームの進化|フェイススキャン(レイフェイス)時代

近年、カウンセリングの質は医院の競争力そのものです。

特に、フェイススキャン(Ray Facee) を導入する医院が急増しています。

カウンセリングルーム設計の新基準
  • 昇降テーブル(患者と医師が同じ目線)
  • テーブル幅:900〜1200mm
  • スキャナー配置スペースを確保
  • モニターは 42〜55インチ
  • 音漏れしない構造

フェイススキャン導入医院は、自費率・成約率が大きく上がる傾向 があります。

そのため、設計段階から

  • スキャナーの動線
  • 撮影スペースの高さ
  • 患者の回転方向

まで計算しておくことが重要です。

診察室(ユニット)の正しいサイズと配置

診察室は「狭い医院が多すぎる」のが実情です。

最適サイズ(標準)
  • 長手方向:3000mm
  • 短手方向:2500mm

このサイズがあれば、

  • ゆとりのある診療空間
  • 手洗いユニット設置可能
  • スタッフとのすれ違いがスムーズ
  • カウンセリングチェアも置きやすい

実際、このサイズを確保している医院は「居心地の良さ」「作業効率」で圧倒的に高評価です。

消毒滅菌室は “医院の心臓”

【 絶対守るべき構造

  1. 使用済み器具エリア(汚染区域)
  2. 洗浄エリア
  3. パック・滅菌エリア(清潔区域)
  4. 保管エリア

この4つの流れが逆走しない設計が必須。

現場で最も多いダメな例:

  • 汚染&清潔が混在
  • 動線がクロスしている
  • 作業スペースが足りない
  • 滅菌器が1台しか置けない

消毒滅菌室は 保健所の重大チェックポイント です。

設計でミスをすると…

→ 工事後のやり直し(数十万〜百万円単位)
→ 開業許可が下りない可能性

必ず “最初の設計” で正しくつくりましょう。

外観デザインは「患者獲得装置」

外観は医院の集患力を大きく左右します。

藤井さんのご要望を反映し、以下に最適化しました。

外観デザインの基本方針
  • シンボルカラー(コンセプトカラー)を医院理念から決定
  • 夜間のライトアップを重視
  • LEDバックライト看板で「24時間視認性」を確保
  • 道路からの視線誘導を計算
  • 存在感より「信頼感」を重視

これにより、昼夜問わず “選ばれる医院” になる外観設計 が可能になります。

設計は「医院の未来をつくる投資」

設計の良し悪しは

  • スタッフ満足度
  • 自費率
  • 回転率
  • 患者満足度
  • 集患力
  • 経営安定性

すべてに影響します。

そして、最も重要なのは、設計は後から改善できない(工事後の修正が難しい) ということ。

だからこそ、開業前の段階でプロの視点で“未来を見据えた設計”をする必要があります。

第7章|集患戦略(開業前〜初月の成功メソッド)

歯科医院の開業では、設計・費用計画と同じレベルで重要なのが「集患戦略」です。

どれだけ技術が高くても、どれだけ設備が充実していても患者が来なければ医院は成立しません。

特に開業直後は固定費(人件費・家賃)が重くなるため、“初月から一定数の患者が来院している状態” を作ることが、医院経営の安定に直結します。

ここでは、開業前6か月〜開業初月に行うべき「必須の集患戦略」を実務レベルで体系化して解説します。

集患は「開業6か月前」がスタートライン

開業直前に広告を出す医院が多いですが、これは完全に誤りです。

正しくは…▶ 集患は「開業6か月前」から始める

理由は3つ:

Googleはサイトを評価するまで時間が必要(SEOのタイムラグ)

新規サイトは Google の評価が出るまで「3〜6か月」かかるため、開業ギリギリで公開しても検索順位が上がりません。

検索広告 × LP のテスト期間が必要

LPを公開 → 配信 → 改善
この3ステップで成果が安定します。

求人と集患を同時に走らせる必要がある

開業直後にスタッフが不足すると、予約枠が増やせません。

開業前に準備する「集患の3本柱」

歯科医院の集患は大きく3つの柱で構成されています。

Google広告(リスティング)× LP(ランディングページ)

最も費用対効果が高い集患方法です。

初期から成果が出やすい理由
  • 明確な検索意図(「矯正相談したい」「歯が痛い」など)
  • エリアが絞られる(5km商圏)
  • LPの改善がしやすい

【 高い成約率を持つキーワード 】

  • 「矯正 歯科 ○○市」
  • 「マウスピース矯正 費用」
  • 「歯科医院 名前|治療系」

▶ 集患の黄金式
検索広告 → LP → 相談予約 → カウンセリング → 成約
この流れを “開業前から仕上げておく” ことが重要です。

MEO(Googleマップ)対策

地域ビジネスで最も重要なチャネルと言われています。

Googleマップで、「○○市+歯科」「○○市+矯正歯科」「○○市+小児矯正」などのキーワードで上位表示されると、毎日自然に患者が集まります。

開業前にやること
  • 公式写真の撮影(院内写真・外観写真)
  • カテゴリ設定(治療内容)
  • メインキーワード選定(地域名+治療名)
  • 口コミ導線の構築(Google口コミを集める準備)

マップが強い医院は、広告費を大幅に下げても集患できるという特徴があります。

③ SNS(Instagram)× ストーリーズ運用

特に歯科医院の集患では、Instagramは活用しやすいSNS です。

開業前にすべき投稿
  • 院内工事のビフォーアフター
  • コンセプト紹介(どんな医院か?)
  • 院長の想い
  • スタッフ紹介
  • 治療解説(噛み合わせ・矯正・予防)
  • フェイススキャン活用例
  • 内覧会のお知らせ

「人柄が伝わる医院は、予約率が2倍以上」というデータもあります。

開業前6か月〜初日までの集患スケジュール

ここでは、最も成功率が高い “理想モデル” を紹介します。

6か月前:集患準備スタート

  • 開業用LP(〇月〇日に開院などの案内)制作
  • MEO初期設定(Googleアカウント取得、ホームページ設定)
  • SNS開設(インスタグラムアカウント・公式LINEなど)

4か月前:広告の本格運用開始

  • Google広告のテスト運用・LP改善・アナリティクス解析
  • SNSで院内ストーリー発信(スタッフ紹介、クリニックの完成途中など)
  • 予約導線(LINE・電話)の整備

2か月前:内覧会告知スタート

  • Google広告「内覧会キャンペーン」「事前カウンセリング予約」
  • SNS広告(Instagramリーチ広告/歯科医院の開業予定日、認知を拡大する)
  • 地域チラシ(ポスティング案内/内覧会のキャンペーン案内)

※ 内覧会の反応はSNSとLPで大きく変わります。

1か月前:予約を最大化

  • SNSで院内完成見学ツアーの案内
  • Google広告の予算アップを行い事前予約を獲得する
  • MEO投稿強化(開業準備の情報発信を行う)

開業初月:最重要フェーズ

  • オンライン予約の初診枠を広めに設定(受付体制の確認)
  • Google広告は広告予算を上げて集患数を増やす配信へ
  • Google口コミの獲得(内覧会など事前のイベントで獲得する)

開業初月に “予約が埋まる医院” が必ずやっていること

開業初月の目的は、「来院してくれた患者さんに、最大限の満足と価値を提供し、継続来院へつなげること」にあります。

この1か月で、医院の口コミ・評判・売上構造が決まり、“この医院は信頼できる” というイメージを地域に定着させることが重要です。

以下は、開業初月に成功する医院が必ず徹底している4つのポイントです。

丁寧なカウンセリングで信頼関係を築く(成約率が2〜3倍に)

開業直後は、“患者さんの不安を丁寧に取り除く” カウンセリングが最も重要です。

  • カウンセリングルームで落ち着いて話す
  • 写真やフェイススキャンを見せながら説明する
  • 治療の選択肢を明確に提示する

特に矯正・インプラントは、丁寧なカウンセリングの有無で成約率が2〜3倍変わります。

初診の可視化を徹底する(自費率が大幅向上)

初診で “患者自身が問題点を理解できる” ことが重要です。

そのために有効なのが:

  • 口腔内写真
  • フェイススキャン(例:レイフェイス)
  • 簡易的な姿勢・噛み合わせチェック
  • 画像を見せながらの説明

可視化がある医院は自費率が20〜50%向上というデータもあります。

③ 次回予約を“その場で”取る(リピート率が劇的に変わる)

開業初月にもっとも大切と言っても過言ではないのが、次回予約を必ずその場で取得すること。

  • 初診から予防までの流れをパッケージ化
  • 次の治療計画を明確に提示
  • 治療の終了までの見通しを伝える

次回予約が取れる医院は、患者の離脱率が半分以下に減少 します。

スタッフ全員が“接遇 × 説明”を統一(医院の印象が決定する)

開業初月は、患者さんにとって “この歯医者さんは今後も通う価値があるか? を判断する期間です。

成功する医院は、受付・歯科衛生士・歯科医師の説明が統一されています。

  • 診療前の説明
  • 診療後のまとめ
  • 次回予約時の案内
  • 価格提示と説明

これがバラバラだと、患者さんは不安を感じ離脱します。

開業初月は “来院した患者をファン化する時期”

開業直後は、外部集患よりも、来てくれた患者さんへの価値提供を最大化すること が最優先。

成功する医院は:

  • 新患は少なくても“質が高い”来院者を増やす
  • カウンセリングで信頼を獲得
  • 次回予約で継続を確保
  • 接遇品質で口コミが自然に増える

この積み重ねにより、2か月目以降の成長カーブが一気に上向きます。

集患戦略は「開業前の設計」で勝敗が決まる

集患は、開業してからやるものではなく、開業前に “設計” しておくものです。

医院の成功パターンは明確です。

成功する医院の特徴

  • LP × 広告 × MEO × SNS の4本柱が揃っている
  • 開業前から情報発信している
  • 患者が医院の“世界観”を理解して来院している
  • スタッフが理念と動線を理解している

逆に、集患準備が遅れると…

  • 開業初月がスカスカ
  • スタッフ給与が負担
  • 融資返済が重い
  • 広告費が高騰

など、経営リスクが急激に増えます。

第8章|設備投資とユニット選び(費用と機能の最適化)

完全リライト版(実務者レベル)

第9章|スタッフ採用・教育(離職しない医院づくりの成功メソッド)

歯科医院の開業で最も難しいのは「スタッフ採用と教育」 と言っても過言ではありません。

どれだけ良い設備を整えても、どれだけ優れた設計・動線をつくっても、医院を動かすのは“人”であり、医院の価値をつくるのも“人”です。

特に開業初期は、スタッフの接遇・説明力・チームワークが医院の印象を決定し、集患の成果にも直結します。

この章では、開業前6か月〜開業後までの採用・教育の流れを実務レベルで体系化して解説します。

スタッフ採用のタイミング(ベストは「開業6か月前〜2か月前」)

採用は遅れるほど競争率が上がり、優秀なスタッフを獲得しにくくなります。

理想的な採用スケジュール

開業6か月前:採用活動スタート
  • Indeed、求人メディアへの掲載
  • Instagram・HPで採用の想いを発信
  • 求人票(理念・給与・働き方)の整備

求職者は、「どんな医院になるのか」「院長はどんな人か」を最も気にします。

開業3か月前:候補者との面接・選考
  • カフェ面談など“カジュアル”な場も有効
  • 動画(院長の想い・院内紹介)を見せると効果大
  • 応募者の不安を丁寧に取り除く

この時期に、医院の世界観や方向性に共感できる人と出会うことが重要です。

開業2か月前:採用決定 → 研修開始

ここで採用を決めることで、

  • 研修期間を十分に確保できる
  • 内覧会までに接遇・導線を整えられる
  • 心理的安全性のあるチームワークができる

特に初期メンバーは、医院の文化そのものを作る存在のため、採用時期はとても重要です。

教育のポイント(医院を強くする仕組みづくり)

スタッフの教育は、医院の成長速度に直結 します。

以下の3つを徹底することで、開業初月のクオリティが格段に上がります。

マニュアル整備(業務の標準化)

診療フロー、受付対応、電話対応、片付け、滅菌手順など、すべてを マニュアル化 しておくことが重要。

マニュアルがあることで:

  • 誰が教えても教育にズレがなくなる
  • 新人が安心して働ける
  • 院長が細かい指示をしなくて済む
  • ミスが減り、離職リスクが低下

開業前の準備として最優先です。

スタッフ研修(医院の印象を決める)

歯科医院の競争力は、スタッフ研修で大きく変わります。

具体的には:

  • 挨拶・表情・声のトーン
  • 初診説明の仕方
  • 患者の不安への寄り添い
  • クレーム対応
  • 清潔感・身だしなみ

スタッフの対応が質が高い医院ほど、患者さんのリピートにつながります。

カルテ入力・情報共有の徹底

電子カルテは医院の“頭脳”です。

  • 患者の情報共有
  • 治療計画の可視化
  • 次回予約の流れ
  • カウンセリング内容の一元管理

これらが整うことで、患者満足度が向上し、リピート率が上がります。

開業医院が絶対に避けるべき採用・教育の失敗

❌ 採用を直前に行い、教育期間が確保できない

→ 内覧会・開業初月でバタつき、医院の印象が悪くなる。

❌ 人柄より“経験”を優先して採用する

→ チームに馴染まず離職する可能性が高い。

❌ マニュアルがなく、教え方がスタッフによってバラバラ

→ 院長が疲弊し、チームも混乱する。

❌ スタッフとの距離を取りすぎる(または近すぎる)

→ 信頼関係が構築されない。

結論:初期メンバーが医院の未来を決める

開業医院において、最初の3名のスタッフは“医院文化の創造者”です。

  • 患者満足度
  • 口コミ
  • 離職率
  • 医院の雰囲気
  • 院長のストレス
  • 集患の成果

すべては 採用と教育の質 によって決まります。

医院を強くするのは、設備でも技術でもなく“人” です。

【歯科医院 開業準備チェックリスト|0〜24か月】

— 24か月前からの成功率が最も高い完全版 —

【24〜18か月前】

◎ コンセプト設計・事業計画・融資準備・物件探し

“医院の未来10年を決める最重要フェーズ”

コンセプト設計(医院の核づくり)
  • □ 来てほしい患者層の設定(年代・属性)
  • □ 診療方針(保険/自費/矯正/予防など)
  • □ ユニット台数の方向性決定
  • □ 自費率・売上構成の目標値
  • □ スタッフ構成のイメージ
  • □ 開業の目的・医院ブランドの決定
事業計画書の作成(24ヶ月前〜)
  • □ 売上予測(根拠ある初診数・自費率)
  • □ 収支計画(人件費・家賃・材料費・広告費)
  • □ 投資計画(設計/建築/機器リスト)
  • □ 損益分岐点の算出
  • □ スタッフ採用計画
  • □ 運営モデル(予防・矯正・自費導線)
融資相談(20〜18ヶ月前)
  • □ 日本政策金融公庫への事前相談
  • □ 地銀・信金の融資枠の確認
  • □ 自己資金の整理
  • □ 必要借入額の試算
  • □ 返済期間と毎月返済額の試算
  • □ 融資通過に必要な資料の洗い出し
物件探し(18〜15ヶ月前)
  • □ 商圏分析(人口・競合・世帯構成)
  • □ 新築の場合:土地の選定(駐車10〜15台確保)
  • □ テナントの場合:排水・天井高・面積の確認
  • □ 視認性(道路沿い・看板の出しやすさ)
  • □ 主要駅から徒歩5分圏内の検討
  • □ 土地の形状・道路付けの確認
  • □ 不動産会社・設計士との現地調査

【18〜12ヶ月前】

◎ 設計完了 → 工事着工(木造 6〜8ヶ月、テナント 2〜4ヶ月)

設計(基本設計 → 実施設計)
  • □ ゾーニング(待合/診療室/滅菌/スタッフ動線)
  • □ ユニット配置
  • □ 予防ルーム設計
  • □ 滅菌動線の最適化
  • □ レントゲン室位置
  • □ カウンセリングルームの確保
  • □ 将来ユニット増設計画
  • □ 外観・看板の設計案
  • □ VE(コスト調整)案の検討
見積り取得・施工会社の決定
  • □ 工務店の比較(2〜3社)
  • □ 設計・設備業者とのすり合わせ
  • □ 工事契約締結
  • □ 工期スケジュールの確定
  • □ 建築確認申請の提出
工事着工(木造6〜8ヶ月/テナント2〜4ヶ月)
  • □ 地鎮祭(新築)
  • □ 墨出し・配管ルート確認
  • □ 設備位置の最終確認
  • □ ユニット搬入スケジュール調整
  • □ 工事の進捗管理

【6ヶ月前】

◎ 集患準備・求人スタート・ホームページ仮公開

“ここで遅れると患者ゼロの不安定スタートになる”

求人(6ヶ月前〜)
  • □ DH求人開始
  • □ DA・受付求人開始
  • □ 面接日程の設定
  • □ 給与・雇用条件の確定
  • □ 勤務マニュアルの作成
  • □ 研修計画の作成
集患設計(6ヶ月前〜)
  • □ HP(仮公開)
  • □ SEOキーワード設定
  • □ 開業専用LPの制作
  • □ Google広告の準備
  • □ MEO登録
  • □ SNS(Instagram・LINE)構築
  • □ 内覧会導線の計画
  • □ 院内写真撮影の準備
  • □ 動画制作(院長紹介・診療解説)

【3〜2ヶ月前】

◎ 内覧会準備・スタッフ研修・動線チェック

内覧会準備
  • □ 内覧会業者との打ち合わせ
  • □ スタッフ配置
  • □ カウンセリング導線の確立
  • □ 内覧会前の事前予約獲得
  • □ 近隣配布チラシの準備
スタッフ研修(2ヶ月前〜)
  • □ 接遇研修
  • □ 電話対応
  • □ レセコン操作
  • □ 滅菌の流れ
  • □ 診療補助の動線
  • □ アポイント管理
使いやすさチェック(完成後)
  • □ 患者導線の最終確認
  • □ スタッフ導線に無駄がないか
  • □ 滅菌室の稼働性
  • □ ユニット間距離の確認
  • □ 試験運用(ロールプレイング)

【1ヶ月前〜開業直前】

◎ 最終広告調整・予約導線づくり・内覧会本番

  • □ Google広告・SNS広告の最適化
  • □ 口コミ獲得導線の整備
  • □ LINE・予約システムの最終調整
  • □ 内覧会の実施(前日にリハーサル)
  • □ オペレーションの最終確認
  • □ 院内清掃・備品チェック

【開業後】

◎ 集患・リピート導線のPDCAを回す

  • □ 月次の数字管理(CPA・CVR・リピート率)
  • □ スタッフとの定期MTG
  • □ 予防導線の構築
  • □ 自費カウンセリング導線の整備
  • □ 広告の見直し(SEO・MEO・LP改善)
  • □ Googleレビューの獲得強化

最終まとめ

“開業の成功率は、24ヶ月前の準備量で決まる”

  • コンセプト設計・事業計画 → 開業の土台
  • 18ヶ月前に設計完了 → 工事遅延を回避
  • 6ヶ月前の集患・求人開始 → 初月黒字化の鍵
  • 2ヶ月前の動線チェック → 10年使える医院に
  • 開業後のPDCA → 成長医院ほど改善している
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